THAILAND’s blog

タイ在住の・・・。

映画レビュー 『寄生獣』

周りの評判が良く、見てみたかった映画の1つ寄生獣。

コミックではチラ見程度。画が好きじゃないんだよね。なんとなく。

2部作で合計4時間以上!?の大作で、キャストも豪華。

染谷君上手いね。初めて主演の映画を見たけど良いね。

 

  • 前編

3丁目の山崎監督なので、オープニングから良い感じ。でも厳しい目で見れば、パラサイトの卵の接地感やら、暗部の表現がもうちょいな感じ。でも違和感はそんなに無かった。ストーリーもまあ納得できるし、あべさだが良い雰囲気をだして面白みもある。ただ、新一とミギーの会話のカットがどうしても違和感が有り集中してみる事が出来なかった。右手は違う脳(個体)だから手のひらを顔に向けて喋るのはあたりまえなんだけど、そこがなんか実写にされると嘘くさい。(じゃあ本当って何?と聞かれれば困るが。)また、右手が伸びて新一とはなれた距離にミギーがいる画も違和感を感じた。新一とミギーは腕で繋がっているんだから、新一が少し動けばミギーも少し引っ張られてといったような微妙な演出が欲しかった。脳は2つだけど、身体は繋がっているんだよという表現が見えればもう少しストーリーに入り込めたとおもう。(決闘シーンは良かった。)

寄生という設定を否定したら映画は楽しめないが、その設定以外の細かな所にアラが見えると引いてしまう。そのアラは人によって違うんだろうが、私はそこが引っかかった。

それ以外は普通に楽しめたが、大どんでん返しという所も無く終わった。期待が大きかった分、少し残念だった。見終わった後に、後編を続けて見る元気はなく、日をまたいでしまった。

 

  • 後編

見るか見まいか悩んだが、結末を知りたくてみる事に。

前編よりも新一の意思の強さがオープニングから見て取れた。ストーリーも登場人物が増える事で面白くなってきた。だがやっぱり、漫画の設定なんだろう。突っ込みどころが出てくる。

 

以下個人的ツッコミ所

 

羊達の沈黙であった、犯罪者に犯人を聞くパターン。

→日本の警察はそんな事する?

 

学校の教室の一部封鎖。KEEP OUTのテープ。事件を表に出させない。

→ありえない。ツイッターでつぶやくでしょ?

 

田宮良子が子供におっぱいあげるも、ゲップをさせないですぐ寝かす。

→まあこれは許そう。そんな事してる演技いらんよね。笑顔のクダリだもんね。

 

フリーライターが赤ちゃんを誘拐。

→無理でしょ?鍵は?高級マンションの設定でしょ?

 

田宮良子が警察に打たれたシーン。

→警察が打つぞって言ってから、普通は威嚇射撃でしょ?打つのも遅いし。

さらに、打たれてから死ぬまでが長い。田宮良子が喋り過ぎ。警察も待ち過ぎ。確保するかトドメを刺せって。犯人(怪獣)を見守ってどうするの?

ストーリー上、仕方が無いのは解るが、なんとかならんかったのか?

 

市役所制圧のシーン。

→レントゲン的な機械何?いつ作ったの?まだ犯罪者に頼る?

そもそも礼状無しで現行犯でもない、裁判もないのに射殺って!?舞台の設定は法治国家日本だよね?

 

市長射殺のシーン。

→語り過ぎ。そして犯罪者を信じちゃダメ。絶対ダメ。

 

森での浅野忠信との対決シーン。

→えっ?ミギーって切り離せるの?寄生してなきゃ死ぬんじゃないの?一番大事な設定じゃないの?

 

濡れ場。

→まあ良いか。

 

清掃工場での対決シーン。

→ターミネータ的な最後の対決シーン。こんな所は日本に無いよ。てか、熱すぎで対決どころじゃないよ!

 

屋上のシーン。

→橋本愛が突き放された軌道が物理的に無理。助けるのも物理的に無理。

まあ、漫画なので。

 

 

SFなのでしかたがないか・・・。

と思いつつSF(サイエンス・フィクション)をwikiってみた。

 

「ファンタジーは不可能な事を起こりそうに描いたもの、サイエンス・フィクションは起こりそうも無い事を起こりそうに描いたもの」(かなり抜粋)

 

起りそうも無い事を起こりそうに描いたもの。起りそうに描かれてないなぁー。

起りそうに描かれてないからファンタジーでもないんだなぁー。

 

まあ、突っ込みどころは多々あるが、芯の通ったストーリーもある。芯があるから語りの部分を入れないといけなかったんだろうね。

かなりツッコミまくったが見終わった感じは以外と良かった。

でも、ハリウッドならどう作るのか気になる・・・。

 

ストーリー 3

映像    4

音楽    3

感動    2

笑い    1

へー    0

(5点満点)