大前元紀の0円移籍と終身雇用。
大前元紀(敬称略)が叩かれているようだ。
0円で海外移籍 → 活躍出来ない → 清水が移籍金を払って買い戻し → 清水J2落ち → 清水J1復帰もシーズン途中に怪我でフルで活躍出来ず → 大宮へ0円移籍。
叩く側の人情として気持ちは理解出来るが、契約上は何の問題も無いらしい。
サッカー選手は寿命が短い。(キング・カズは特別)
良い選手を引き留めたければ長期契約を結ぶか、移籍のオプションを色々と付けておけば良い。欧州に散々0円移籍で代表クラスを持って行かれた経験があるなら学ぶべき。
清水側の弁では交渉がうまくいかなかった様だ。クラブの思う条件(金額?)と、大前の思っている条件が合わなかっただけだと思う。現に大宮での大前のコメントは『すごく評価してくれた』と言っている。
プロスポーツに終身雇用は無い。(長嶋茂雄 終身名誉監督は特別)
短い選手生命で短期的給料は良いがその分税金も多い。元気なうちに好きな所で、好きな条件でプレーすれば良いと思う。
Jリーガーなんて、高卒で入って2年契約でそれが終われば二十歳で無職。残ってる少しのお金と、体力と若さしかない。トップの数パーセントのプレーヤーは夢を与える事ができるかもしれないが現実は悲惨。
それに比べて企業に正社員として就職してしまえば、トッププレーヤにならなくても終身雇用で安泰。仕事中の怪我なら労災で補償もある。労働組合が強ければ解雇なんて無理。そうでなくても労働基準法で守られている。そして個人の成績に関係なく会社の業績でボーナスもでる。さらに会社のエースならヘッドハンティングで移籍金無しで転職出来る。めちゃくちゃ正社員は守られている。
(現状では4割が非正規雇用となり、厳しい人も多いのだろうが・・・。)
また降格決定時や大事な試合でふがいない負け方をした時、サポーターからの罵声も可哀想でならない。彼らの気持ちがわからない訳ではない。せっかくの休日にその試合の為だけに球場に出かけ、声をからして応援してるのに!という思いも解る。
しかしそこまで罵倒するかね?という映像もよく見る。
たかがサッカーとは決して言わないが、サッカー観戦(ファン(サポーター))とは趣味であると思う。趣味がイヤなら辞めれば良い。クラブが嫌いなら応援しなければ良い。
クラブが好きで、強くなってほしいから厳しい事を言うんだ!と反論する人も多いだろう。それも十分解る。しかし1試合2000円位のチケットで激しい罵声はやめた方が良いと思う。映画見てキレてる人見た事ある?
本当にクラブ(組織)を変えたいのだったら、声だけでなくお金を出しましょう。一般の株式会社だって経営良くしたいなら株を買って、議案を作り可決させる。
サッカーなら、クラブのスポンサーになってクラブを強くしよう。若しくはクラブの個人会員や法人会員をもっと充実させて会費を株に見立てて株主総会をやれば良い。クラブに要望がある人は株をたくさん買い、そして大きな発言権や、決定権を持つ。クラブは言われるだけでなく資本を得られるのでウィンウィンだ。そして発言によってクラブが変わり、強くなれば勝利という配当が貰える。こんなに素晴らしい事は無い!!!
妄想はこれぐらいで・・・。
大前元紀が叩かれる。その理由はそれだけスペシャルな選手なんだと思う。すごいファンという事ではないが、試合のダイジェストに出てくる大前は凄いと思う。しかし評価されて移籍しても大宮で活躍出来る保証は一切無い。家長とは違うタイプだと思うので心配ですらある。そしてユニフォームも心配。あのパッツンユニフォーム。大前に似合うのだろうか・・・。