映画レビュー 『北のカナリア』
阪本順治、木村大作、湊かなえ、の作品ならば見るしか選択肢がない。
前情報は上記の方達と、主演の吉永小百合、森山未來くらい。
湊かなえ原作なので、暗い映画かな?と思い見始めると暗い。やっぱりね。この暗いトーン、寒い感じ、悲しさ寂しさを画面に納めたのが、大御所の木村大作。
木村大作の映画をじっくり見たのは今回が初めて。wikiのエピソードを見るかぎりヤンチャな人だね。劇中の画の迫力は凄い良いと思う。陰影の強いバーベキューの場所の引きの画や、雪の原野。ロケーションも凄く良い。
ただ、合成の画や、部分的に色を変えた画は、はっきり言って全然ダメ。ここにカメラマンの意見がどれだけ入っているのかしらないが、結果としてこの画は酷過ぎる。まあ、VFXチームがダメなのか。カラリストチームがだめなのか。
上記以外は集中して映画に入り込めた。20年の時代を行き来するストーリーで、その中心が元教師の吉永小百合。上手い子役たちと、良い味をだす20年後の大人の役者。
ダンサーでもある森山未來の演技は良かった。ダンサーで歌手でもあった満島ひかりも良かった。その他皆良かった。
最後のオチも読めたけど感動するね。
舞台は、ほぼ北海道。利尻昆布と津波で有名になった利尻島。その先の礼文島。
利尻富士を見に礼文島に行った見たくなった。
場所は以下。
本当に凄い景色。
色を不自然に変えたり、空を入れ替えたり、合成無しでこの映画を見たかった・・・。
ストーリー 4
映像 3
音楽 4
感動 4
笑い 0
へー 1
(5点満点)