M-1審査員の大吉先生の採点解説。
2017年のM-1について、TBSラジオで大吉先生が解説をしていたので聞いてみた。
去年(2016)は青い顔して、人を殺した直後ような顔で審査員をやっていた。
しかし今年は吹っ切れたようだった。このラジオで解説(言い訳)ができる事が決まってたからなのかな?審査員の数が増えたからなのかな?
オンエアでの大吉先生の発言は優しさもあり、的を得てると思うところもたくさんあったが、ジャルジャルに『もうひと盛り上がり欲しかった』とか、トロサーモンに良い点を入れた事が私にとっては不思議だったので聞いてみた。
以下、私の心に残ったワードをピックアップ。
フォローしているところは削ってます。
ユニバース
翼の折れたエンジェルで鳥肌。
原ちゃんの声が苦手な僕が面白いと感じるので、そうでない人はもっと面白いのかな。
カミナリ
間がよくなかったのかな?他事務所で舞台数が少ない(かも)なので少し下駄を履かせた。
トロサーモン
久保田の猿を追い払う『あーあー』が面白かった。
久保田の小さいミスを村田がよくカバーしていた。
スーパーマラドーナ
猪木くだりがマックスで、そこからの盛り上がりがいまいち。
かまいたち
小朝さんの言うとおり。
卍が入ってこなかった。
マジカルラブリー
準決勝とは客が違う。全然はまってなかった。
ツッコミの工夫が欲しかった。
80点でも良かった。
上沼さんと松本さんがディスってくれたのが結果的に良かったかも。あの愛の鞭がないと厳しかった。
自分に振られたら変に褒めていたかも・・・。
さや香
会場はめちゃくちゃ受けていた。
しかしオリジナリティーが少ない。お手本の人の色が強すぎた。
動きも声の大きさも良いが、それだけではM-1で勝てない。
ミキ
手数、勢いが良い。ノンスタイルの勢いにハライチの感じ。
ただ全てツッコミを受けての笑いばかり。
ボケ発信で大きな笑いが欲しい。
和牛
文句無し。
今年の審査で後悔が一つだけ。96点でも良かった。(本番は94点)
今回トータルで1番のネタ。
ジャルジャル
問題作。
恥も外聞もなく告白すれば『解らん!』
よく練習をした!よく本番でミスしなかった!ということが、前に出てしまって凄さがのこった。
『ピンポイントで!』のような、リズム芸から外れた笑いが他にもあるのかな?と期待をしてしまった。
松本さんが凄い!と言った後から盛り上がってる気がする。
僕は漫才としてみると、恥ずかしながら解らなかった。
新しいというだけでは判断でき無い。
僕はまだそんな位置にはいない。済みません。
決勝
ミキ
もっと若さが欲しかった。
トロサーモン
幕内弁当のよう!
時事ネタから、下ネタから、あらゆる笑いを散りばめる。
和牛
高級ステーキ!
設定の中でしか笑えない。
最終的には好み。幕の内弁当の方が好き!だからトロサーモン。最初と最後の盛り上がり重視。最後のネタだけ見れば、トロサーモンの勝ちらしい。
以上、抜粋。
本当に正直な人だなー。大吉先生!
ジャルジャルを解らん!と言い切る素直さ。素晴らしい。
そして、いろいろな評価をしながらも漫才師を気遣いながらことばを選んで解説をしていらっしゃいました。
ネット上で色々と意見はあると思うが、笑いは食べ物と同じで好みで分かれる。
例えば、納豆を好きな人もいれば嫌いな人もいる。
笑いは味覚や嗅覚といった感覚器官ではなく、視覚や聴覚を通して脳に訴えかける。なので、もっと複雑な回路で独自のツボの中で面白さを理解(共感)して笑っている。
味は感覚だけど笑いは理解がないと笑えない。
理解がないからダメなんじゃなく、その理解の範囲が人それぞれなので意見が違うのは当たり前。
全ての人が納得する結果なんてないんだから。
そして私はトロサーモンの良さは解らん!
と言い切る。
2018で審査員席に大吉先生が居なかった理由は以下。